2023年4月分のパチンコホールの閉店店舗数の進捗状況です。
非組合員を含めた実態に近い数字として、いつも参考にしている「ここパチ!」の集計では廃業・休業合わせての閉店店舗数が4月末までで218件(2022年同月の累計閉店数:346件)で営業店舗数は7056件となりました。
月間での閉店は平均54.5件となり、昨年度の平均66件と比較して少し閉店ペースが鈍化してきたように見えますが例年、大型連休明けに閉店店舗数が増える傾向にありますので5月のゴールデンウイーク後の動向に注視していきたいと思います。スマスロでは4月導入の「北斗の拳」が絶好調で、スマパチでは今のところ「ルパン三世」が通常の新台並みに動いていますが「聖闘士星矢」が大コケの状況です。今のところスマート遊技機がホールにとって必ずしも貢献できる状況とは言えず、導入コストからするとむしろマイナスになってしまう可能性もあります。
1年の1/3を経過したところで昨年の閉店店舗数と同等のペース(昨年比30%以上)で閉店している都道府県は21あり、全体でも28.7%と閉店ペースは昨年と同等と言えます。
どうも「BOSS」です。 ホール件数の減少傾向は少し鈍化したものの5月中には営業店舗数が6千件台に突入してしまう可能性が高まりました。コロナ禍もようやく落ち着きを見せ始めてインバウンド景気も復調の兆しを見せている一方、半導体などの物資不足は改善傾向にはありますが、サプライチェーンや供給量、価格はコロナ禍以前までには回復しておらず、原油価格も高騰した状況が続いています。これに伴う電気料金やガソリン価格が下落・安定傾向を示さない限りは物価高騰の状態は続いていき、ホール経営にも大きな影響が続いてしまいます。ホール経営企業はスクラップ&ビルドを行い、異業種や不動産への投資にベクトルを向けている傾向にあります。遊技機メーカー、ホール企業も淘汰されていく中で業績が上がっているように見えますが、業界全体の縮小傾向は明らかです。スマート遊技機の導入で依然として射幸性が上がることによる活性化を望むばかりではマニア化傾向は進行してしまうかもしれません。遊技参加人口の増加は望まずに一定のマニア化した遊技客による業界の安定化もアリかもしれませんね。
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