娯楽サービス業界の景況感に関する動向調査/帝国データバンク

統計・コラム

帝国データバンクは7月11日、「娯楽サービス業界の景況感に関する動向調査」をHP上で公表しました。

娯楽サービスDI、50超えで景況感は「良い」へ回復、全産業の景気DIを上回るレベルで推移。 三密回避で再人気のゴルフ業界がけん引する様相から2023年5月の新型コロナ感染症の「5類」移行後、映画鑑賞やフィットネスクラブなどの日常的な娯楽やアクティビティーは平常を取り戻している。夏の本格的なレジャーシーズンを前に、ゴルフ場の予約やテーマパーク、音楽フェスなどのチケット販売も活発化している。

■娯楽サービス、需要本格回復へ期待も成長分野は二極化。
消費者の選別激化で、再編の動きも2023 年に入りポストコロナに向けて経済活動が本格化する中で、娯楽サービス業界の景況感はコロナ前を上回る水準にまで回復しているが、全ての娯楽サービスが順調に回復しているわけではない。 「大手の資金力についていけない」(東京都)、「若者の入店客が激減している」(東京都)という声が上がるパチンコホール業界は市場縮小に歯止めがかからない。またフィットネス業界などは「少子化で会員数が減っている」(スイミングスクール、大阪府)と少子高齢化の課題が浮き彫りとなり、これらの業界では M&A や資本提携、ファンド出資による再編の動きもみられる。

帝国データバンク「娯楽サービス業界の景況感に関する動向調査」より抜粋

どうも「BOSS」です。
この調査結果にあるように娯楽サービス産業の中でも成長分野が二極化しているという結果となり、パチンコホール業界の市場縮小に歯止めがかからないという状況で、「大手資金力ありきの市場構造」・「若年層の参加減少」が要因として挙げられています。
パチンコ業界の産業構造が風適法の下での許認可事業であり、様々な規制の中で営まれている特殊な業態であることが前提にあります。遊技機メーカーは遊技機の特許を互いに使用しながら新規参入には閉鎖的で大きな利益を得てきました。パチンコホールにおいては既得権を傘に互いに牽制しあい、新規出店への妨害行為や違法行為の告発などで自店の利益を最優先してきました。
この取り巻く環境が大きく成長させた要因でもありましたが、現況においては閉鎖的な市場がマイナス方向に動いてしまっています。現状の遊技機メーカー、パチンコ店、遊技客の市場構造を維持していくにも厳しい状況といえます。

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