倒産メーカー「エル・シーアプライアンス」両替機　修理

どうも「BOSS」です。

今回はFacebookの友達から依頼があった両替機の修理リポートをお届けします。

修理してほしいと送られてきた両替機がこれです。
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両替機の製造会社は「株式会社エル・シーアプライアンス」という会社になっています。

様々な製造会社の両替機の修理依頼をいただきましたが、この会社の両替機は初めてです。
今回弊社サイトのサービス一覧「両替機の修理」のカテゴリーにも初めて登場する企業と
なります。

そこで「株式会社エル・シーアプライアンス」という会社の情報を検索サイトで調べると
次の内容の記事がHITしました。

昭和47年3月に設立し神奈川に本社を置き、自動販売機・券売機の設置工事とメンテナンス、卸売りなど
のベンダー業務を手がける。神奈川県および東京都内を中心に営業の基盤を構築し、自社でオーバー
ホールとメンテナンス作業専門の工場も所有。迅速な対応が評判を呼び飲料用自販機を中心に大手飲食店
との取引や官公庁の自販機設置業者の登録が増大するなど順調に事業を展開し平成20年のピーク時には
売上高約12億円を計上。
平成25年に代表取締役の菊地康則氏は自販機などの全国団体、日本自動販売機保安整備協会の理事副会長
に就任し、平成27年には中小企業庁より「がんばる中小企業・小規模事業者300社」に選定されるなどの
評価を得ていた。
しかし既存の飲料自販機やタバコ自販機の新設需要の減少により売上高は後退し赤字を散発、さらには
コンビニエンスストアのセルフコーヒーのヒットの影響を受け、売上は減少し資金繰りが悪化、2020年
9月に東京地裁へ破産手続きを行う措置に至った。
負債総額は債権者120名内外に対し10億円内外が見込まれている。

「東京経済ニュース」より抜粋引用

この記事によると同社は神奈川、東京では評判の高い有数の優良企業だったようですが、タバコ
や飲料の自販機の需要と生活者の購買行動の変化に追随しきれず、新たな営業を仕掛ける正しい
方向と方法も見いだすこともできずに経営に行き詰まり破産、倒産に至ったようです。

業界を問わずコロナ禍によりキャッシュレス化の波がさらに増幅され、巣ごもり傾向による不況
は衝撃的で深刻な事態を招きました。
この状況は遊技業界においても遊技機メーカー・販売業者、（両替機など）周辺設備関連の企業
への影響は大きく、経営や事業の運営が厳しい状況に追い込まれ事業縮小や廃業、破産、倒産を
余儀なくされた企業や業者も少なくありません。(-_-;)

Facebookの友達はこのような背景で倒産した企業「株式会社エル・シーアプライアンス」の
両替機の修理ということで困り果てて専門とする弊社へとご相談いただいたという経緯です。

それでは点検、修理、整備の業務を開始していきます。

両替機本体の外寸は、かつて販売されていた小型両替機のなかでもかなり小さい方です。（W110×D300×H380mm）
小型ながらも修理点検しながら思いましたが案外と高性能な機械です。

トラブル症状が動作不安定ということですのでまず24時間通電テストを行いました。
お聞きしている症状のとおり、この通電テスト中に異常な動作が多発！！しました。

経験上この症状の原因は「電源」にあると見当はつけており、まず「ACアダプター」を
疑いました。早速、新品の「ACアダプター」を取り寄せて交換し再度24時間通電テスト
を行いました。

結果、交換前の異常な動作は解消！！やはり想定した「電源」関連部品が原因でした。(^^)v

トラブル原因が明らかになり、これで修理完了！・・・ではありません。
続けて弊社のルーティンワークとして他の部品等も点検し整備していきます。

紙幣識別機はPanasonic製、払出機は日本コンラックス製です。
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どちらも動作確認の結果、識別・払出動作には異常はありませんでした。
（今回この点検、整備は無料にさせていただきます。）
もし識別機や払出機に異常があったとしても弊社の修理対応の守備範囲になります。
（この場合は有料です。）

これで点検、修理、整備の業務は完了です。今すぐFacebookの友達に連絡して出荷します。

今回のケースの様に弊社では倒産メーカー製品でも修理対応についてのご相談を承っております。
また、ご利用の両替機などが製造メーカーによる保守サポート終了などの場合でもあきらめずに、
先ずは弊社までお気軽にお問い合わせください。