どうも「BOSS」です。
「スマートパチンコ」、「スマートパチスロ」に関連する続報をお伝えします。
(関連タイトル) ※2021年9月19日:「管理遊技機(スマートパチンコ)」と「メダルレス遊技機」-① ※2021年11月14日:「管理遊技機・メダルレス遊技機」はこうなる⁉…かもしれない (スマパチ・スマスロ続報)-② ※2022年1月13日:「スマートパチンコ」、「スマートパチスロ」続報ー④ ※2022年3月22日:日工組、商標『スマパチ / スマスロ』を出願(スマパチ・スマスロ続報)-⑤ ※2022年3月24日:スマスロは11月、スマパチは来年1月納品を目標/(スマパチ/スマスロ)続報ー⑥ ※2022年4月2日:出玉「コンプリート機能」搭載への規則改正/(スマパチ/スマスロ)続報ー⑦
パチスロ「2400枚規制」緩和
12月3日「日電協」から「有利区間の終了条件をMY2400枚から差枚数とすることについて」の文書が配信されました。
これにより有利区間での獲得枚数が実質増えることになります。
かつてパチスロ6.0号機では有利区間が1500G、最大出玉2400枚となっていましたが、2021年4月に有利区間が3000Gに緩和されました。
今回の規制緩和では有利区間3000Gに変更はありませんが、最大出玉2400枚が最大差玉2400枚に緩和されます。つまり有利区間で3000枚吸い込んでいる台であれば、今までは出玉2400枚に達したところで有利区間が終了し-600枚となりますが、最大差玉2400枚となることで-3000枚も含まれ5400枚まで獲得することが可能になりました。これで天井のゲーム数による投資リスクが軽減されることになります。
今後、登場してくる「スマートパチスロ」では有利区間の撤廃が予定されていますので、よりゲーム性が拡大されることが期待できます。
パチスロ型式試験の壁
「2400枚規制」は差玉に緩和されましたが、依然として6号機での型式試験で400G、1,600G、6,000G、17,500Gの各ゲーム数ごとの出玉率の規制に変更なく、特に短いゲーム数での出玉率がパチンコの型式試験より不利な条件といわれています。
たとえば、「400Gで出玉率220%」となっていますので、純増3.0枚とすればATが400G以上継続しても出玉率220%を超えることはありません。つまり純増3.0枚以上のスペックでは型式試験をクリアしにくいということになります。次に「1600Gで出玉率150%」、「6000Gで出玉率126%」という型式試験の壁があり、もし2400枚規制が撤廃されたとしても型式試験上では1日のゲーム数に当たる6000Gで5000枚以上獲得できるスペックではクリアしにくいと言われています。
型式試験を受ける側の名だたるパチスロメーカーはこの規制をかいくぐる対策として画期的なシステムを開発してきましたが、そのために遊技客にとっては複雑になりすぎているところもありマニア化が進行しています。この自主規制緩和のスペックを搭載した機種のホールへの導入はは来年後半になると思われますが、ハイエナ狙いなど一部の遊技客に有利になりにくいシステムになることが望ましいですね。
いずれにしても有利区間のマイナス分を取り戻せるスペックとなることで、遊技客への期待値も上がり、来年の1月に5号機が撤去期限を迎えるホール側でも規制緩和によって稼働、売上が上がることは互いのメリットとして大いに歓迎されます。
「スマパチ/スマスロ」進捗状況
スマパチのスペックでは大当り確率(現行1/320以内)を(1/350)にする方向で検討されており、スマパチ、スマスロともに1日当りの出玉にリミット機能を搭載することはほぼ確定的な状況となっているようです。リミット機能は1日の差玉の上限がスマパチでは約10万個、スマパチの方は約2万枚で設定される見通しです。
カードユニットなど周辺機器とのインターフェース部分やデータ管理システムでは依然と課題が多く、リリース時期の延期やコスト面への影響が懸念されているようです。
実際に一部のカードユニットメーカーの担当者からホールへ「スマパチ・スマスロ対応カードユニット」の案内がされ始めているようですが、改造するにしても新規品と同等なコストの見込みになるようなニュアンスで伝えられているようです。
今後の課題
今回のパチスロ2400枚規制の緩和はパチンコ業界にとって歓迎される点ではありますが、この年末年始での旧規則機撤去によるパチスロ減台に歯止めをかけるまでのものとは考えられず、型式試験の出玉率の設定に変更がない限り2400枚規制緩和機種がホール導入され始めてもパチスロの設置比率を元に戻すまでの内容ではないような気がします。
今のところ「スマパチ」、「スマスロ」の進捗状況に大きな進展は見られませんが、来年のリリースに向けて現行機種ともに規制緩和されていくことはパチンコ業界にとって明るい材料ともなります。
遊技環境の大きな変革を伴う「スマパチ/スマスロ」の登場は遊技機本体と周辺機器の費用に見合う性能が必須条件となります。今後の遊技機メーカー団体(日本遊技機工業組合/日本電動式遊技機工業協同組合)と警察庁との(ほどほどの射幸性での)規制緩和交渉にも期待したいと思います。
また、「スマパチ/スマスロ」導入当初は現行機種と混在する状況下となり、スマパチは「パチンコ球」、スマスロは「メダル」が疑似的に変更されることでの出玉感の演出が課題となりそうです。
パチンコでは各台計数の導入が浸透しているのであまり心配ないと思われますが、パチスロでは獲得メダルの「カチ盛り」での出玉感が昨今の30Φの盛況によって増幅されている要素もあり、今のスロファンにとっての楽しみとなっている特徴もありますのでデータ表示器など何かしらの出玉演出への補填がより必要になる可能性があります。
同時に周辺設備ではスマスロ設置島で「メダル補給回収・洗浄装置」、「メダル計数機」などが不要となり、データセンターの一元管理による不正対策や回収システムの拡充により人員の削減も可能となることを想定して準備することが肝要となってきます。
コロナ禍により世界では資材調達の遅れなどの深刻な状況が続くものと思われ、これによりパチンコ業界を取り巻く環境も変化し対応せざるを得ないと予想されます。今後も出来る限り「スマパチ/スマスロ」に関連する最新の情報を都度投稿・更新していきますので、時折弊社サイトの閲覧チェックをお願いいたします。
コメント
[…] やっとのことでコロナ禍が落ち着いてきた状況ですが、オミクロン株の感染拡大が懸念されており、未だ多方面の業界では半導体をはじめ素材・原料・製品の不足による値上げ傾向が続いています。反面、パチスロの自主規制の緩和という明るい兆しもあり、日々周辺環境が変動しています。今後も閉店店舗、リニューアル・新規店舗の状況に影響するニュース等があれば機会ある度に記事を掲載させていただきます。 […]
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