「パチンコ専用賞品」「パチスロ専用賞品」が可能に

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【二物二価ではない】一物一価のバリエーション増えました!
           パチ・スロで別景品が可能になった件を解説
※PIDEA Xより抜粋

「パチンコ専用賞品」と「パチスロ専用賞品」がついに認められました。これにより、全国のホールでは、パチンコとパチスロの損益分岐割数をそれぞれ分けることができるようになり、営業方法が大きく変わることになるかもしれませんので情報をまとめていきます。

5月17日、ホール関係4団体が作成し、警察庁が確認した「パチンコ・パチスロ店営業における賞品の提供方法に関するガイドライン(以下.賞品提供ガイドライン)」が制定されました。

例えば、パチスロを50枚貸しの56枚返し、損益分岐割数を11.2割に設定して営業をしているホールがあるとします。この場合、パチンコも損益分岐割数をそろえなければならなかったので、250玉貸しの280個交換にしなくてはならないというのがこれまででした。

ところが、今回PSそれぞれの専用商品ができることで、パチンコは250玉貸しの330個返しなど、13.2割分岐の営業をすることができるようになったというわけです。

交換ギャップが大きくなるということは、パチンコファンにとって、よく回る、長く(あまりお金を使わずに)遊べる、大当りを多く体験できるなどの変化が起こるかもしれません。パチスロに押され気味のパチンコの復権やファン人口の回復にも関わってきます。

ただし、「やったーじゃあ明日から変えちゃおう」と気軽に変更できない問題もあります。まず、特殊景品をパチンコ用とパチスロ用に差別化しなければいけません。地方によってはそれに相当する賞品の在庫などを抱えている場合もあり問題ないエリアもあるようですが、金で統一している東京は頭を抱えているようです。シールを貼って賞品を差別化という話もありますが、それは難しいとのことで、今後のアイデアが待たれるところです。

全日遊連の阿部恭久理事長はこの件について、「行政にも申しあげてきたが射幸性を下げるには玉の価値を下げればいい、と。そして、その分、ファンに多くの玉を還元してあげればいい。それこそ健全な遊びだ」と5月17日の記者会見で考えを表明しました。

ガイドライン制定で長年の思いが成就した形になります。今後はホールの上手な運用と活性化に期待したいところです。

それからもう一点重要なことを。この件について、先週末よりSNSでは「二物二価」というワードが飛び交っているようですが、特に業界人の皆様に気をつけていただきたいのは、全日遊連では二物二価を明確に否定しているということです。「あくまで既存の共通賞品とパチンコ専用賞品、パチスロ専用賞品の大きく3通りに多様化したということであり、それぞれが一物一価である」ということを強調しています。

一物一価とはそもそも経済学用語で「同じ商品は同じ価格で取引される」という原則のこと。これがホールにも適用されており、2011年に警察庁がその徹底を求めています。一方、二物二価というのは業界特有の用語であり、その用語に対して行政は特に認めておらず、賞品提供のガイドラインにも一切書かれていません。

そんな言葉が流布するとせっかくの賞品提供のガイドラインが水の泡ということにもなりかねませんので、業界(ホール)側も報道する側も十分な注意が必要です。あくまでもパチンコ専用景品、パチスロ専用景品の一物一価なのです。

【二物二価ではない】一物一価のバリエーション増えました!パチ・スロで別景品が可能になった件を解説 – PiDEA X
三店方式 – Wikipedia

どうも「BOSS」です。

「パチンコ専用景品」と「パチスロ専用景品」が可能となることで予てよりホール側の念願でもあった命題が解決し、営業手法での自由度が上がるのは遊技客にとっても歓迎されると思います。

ただし、ホールにおいてパチンコ・パチスロそれぞれの専用景品を揃えるにはいくつかの懸念も出てきます。

新たな景品の製作が必要となりコストが少なからずかかります。新たな景品を準備する上でのコスト負担や手法については、東京都の金景品などではハードルが高いようです。特殊景品の種類によっては専用景品を増やすことは比較的容易なところもあると思われます。景品在庫の問題が解消できれば、ホールでの扱い高は大きく変化しませんので過剰な負担にはならないのではないでしょうか。(勝手な想像ですが・・・)
また、景品管理システムや景品カウンターでのオペレーションの負荷が増えてしまいます。ホールの景品管理システムやカウンターでの景品交換においては自動景品交換システムであればスムーズに導入が可能でしょう。ここではオペレーションにおいて人間が介在すればするほど業務が煩雑化するとともにエラーも生じやすくなるでしょう。

それよりも大きな課題は「パチンコとパチスロの交換率を変更しました。」という交換率を含めた明確な内容を遊技客にダイレクトに広報できないことでしょう。「営業システム変更」などの曖昧な表現で告知しておけば、自ずと口コミやSNSや「みんパチ」などのサイトで広がるのも時間はかからないにしてもインパクトや即時性には欠けます。

それでも、全日遊連の阿部恭久理事長が言うように回せないパチンコが多くなった現状においては、交換率を下げて遊技性が上がれば稼働も客滞率も上がると思われます。

ただ、パチンコが回せないのは遊技台価格の高騰化、抱き合わせ販売による償却率の低下にも大きな原因があり、「交換率を下げるだけでスタート回数が変更前と同じ」というホールが少なからず出てくるのは仕方ないこと?かもしれません。

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