愛知県を中心にパチンコ・パチスロ台の卸売業を運営していた(株)三宝商会(本社/愛知県名古屋市)が3月15日に事業停止し、自己破産申請の準備に入ったとのニュースが報じられました。
遊技機新台・中古台だけでなく、玉・メダル補給装置や周辺機器の販売から設置工事、店舗内外装のトータルプロデュースまで請け負っていましたが、2018年の元役員の不正経理、社外への資金流出が発覚してから業績は大幅に悪化し、得意先のパチンコホールの売上も回復せず今回の事態となったようです。
遊技機の卸売業はコロナ禍以前から都心部も含めて、著しい減少傾向を見せていました。原因としては、これもコロナ禍以前からのパチンコ参加人口の減少、パチンコホールの減少傾向とともに遊技機メーカー優位の商慣行が一層高まり、人気機種を大手系列法人を優先的に導入していくべくホールへのメーカー直販体制を推し進めた経緯があります。
その結果、新台の卸売業者が打撃を受け中古遊技機販売業者が生き残りました。かつて警察庁はパチンコホール店を6000件までに減少させるべく規制を強化しているように巷では噂されていましたが、遊技機メーカーが大手系列法人を中心とした6000件に優先販売ターゲットを絞ったとも言われています。
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